えちぜん鉄道はおもしろい

えちぜん鉄道は、平成12、13に半年で二度も正面衝突を起こし、国交省から改善命令を出され廃線になった京福電鉄第三セクターで復活させた鉄道です。路線は福井から勝山、福井から三国港の二路線です。電車が走らなかった二年間、ことに勝山線は狭い国道に代行バスと通勤や通学送迎のマイカーが集中しパニック状態になり、ついに沿線市民が立ち上がって鉄道を復活させたということです。なぜ面白いかって? アテンダントというかわいいお嬢さんが乗っているのです。赤字でバリアーばかりだった路線を引き継いだため、乗降客の介助や案内をし、ついでに観光案内もしてくれます。また、いろいろな地域サービスもあり、京福電鉄時代より乗降客が増えているということです。


一両編成(?)の電車とアテンダントさん。心和みます。
わたしたちの旅は、北陸高速の福井北で降りれば永平寺がすぐ近くなのに、福井駅前に車を置いて遠回りして、「えち鉄」に乗ってみたのです。永平寺口でバスに乗り換えて永平寺に行くことにしたのですが、永平寺口のバス待ち時間が、ちょっと微妙。仕方なくうろうろしていると、家人が駅前のバスターミナル前の立派なお宅の奥さんと会話、見ると、珍しい祝いの飾り瓦の装飾、とうとう、祝いのときしか使わないと言う茶の間を少し見せていただき、あまりのみごとさに写真を1枚。待ち時間を忘れました。


鯉と恵比寿大黒の祝いの瓦、みごとな茶の間
帰りは、同駅で100円のコーヒーでゆっくり電車待ち。


古いままの永平寺口の駅舎。ホーム側の軒先が波打っているよ。榎本孝明と東ちずるさんの色紙の横にあるのがコーヒーカップ。缶に百円を入れて家庭用のコーヒーサーバーからコーヒーを注ぎます。クリープ・砂糖はサービス。
車なら平泉寺を見たり、越前大野まで行けたのに、まったく無駄な時間を費やし、とても充実したいい旅でした。さわやかな笑顔のアテンダントさんありがとう。