御船祭


 のどかな町の中を運行 見物もいない

念願の穂高神社の御船祭(おふねまつり)を見せてもらいました。穂高は安曇族の神様。安曇族は海の人たちで、何故をもってか山に入った。お祭りに集う人たちは「安曇族は海人」だということを熱っぽく語る。神話の世界から今に至るまで、そのルーツの記憶をこんなに熱く語る人たちも珍しいのでは。船の形状や物語の一場面を飾るのも七尾の「でかやま」と同じだが、ふじづるで胴体を組み上げているのは、とてつもなく原始的な感じがする。やはりこの山車も大八車のような車の上に乗っているため、町の角では曲がるのが大変。しかしながら「やりまわし」のような芸はない。ぶら下がったり、押したり大変。船なのにしっかりした船頭がいない。後ろで「ちりんちりん」と鐘を振りながら「北へ寄ってください、南へ」などと、叫びながら運行している。なんとものどかな運行だが、境内での船のぶつかり合いは、「田舎振り」の弩迫力。本題の神社での神事も立派。幣帛使の幣帛の奉納、幣詞奏上、玉串奉奠などなど。

ぶら下がったり、押したり引いたり

 天地人 お船が兼続に自らの髪を渡す場面

境内に入って小砂利に車が取られて大変

ようやく納まって記念撮影

幣帛使



境内でのぶつかり合い

すべてが終わって、町内へ。鳥居をでるとお囃子が変わる。町内へ入るともう一度、囃子が変わるようだ。