神長官守矢資料館のおどろき

茅野の諏訪大社前宮と諏訪大社本宮の中間にある神長官守矢資料館。
神長(じんちょう)官守矢氏とは、諏訪一族の神にして神官。建御名方命が諏訪に押し込められる以前の先住の人たちの長らしい。それが何故、建御名方命が諏訪の神様になったのか、そして守矢氏が祀る側になったのか、よくわからないが、この資料館は、同行者が最後まで「すごい、すごい」と言い続けたほどのインパクト。東大の藤森先生の設計第一作。館内は、御頭祭の復元。鹿の頭が飾られている。不思議と不気味ではなく穏やかな顔つきなのは、神様に捧げられたからだろうか。江戸時代の民俗学者菅江真澄の記録があったため神饌が再現されたという。真澄は御柱の年に訪れていないので、残念ながら当時の御柱の記録はない。
建物の裏にある諏訪氏一族の墓所を歩いていると、妙なものを見つけてしまった。「高過庵」だ。藤森先生のツリーハウスだ。いゃー、びっくり。
そして、諏訪大社本宮へ。写真は四之御柱。あんな山の斜面に、どうやって立てたのだろうか。
帰りに、春宮の御柱の里引に行く人、帰る人に出会うが、ついに本体を見るに至らず。その夕方、柱から落下して死者が出た。大変な祭りだ。