弘知法印御伝記

「弘知法印御伝記」とは、寺泊の西生寺に日本最古の即身仏として(ミイラになっている)祀られている弘智法印の生涯を浄瑠璃で語る一代記(お話では「弘知」だが実在の人は「弘智」)。この浄瑠璃は江戸時代の初めに上演されたようですが、いつの間にか忘れ去られて本も失われていましたが、30年前に、なんと大英博物館でこの浄瑠璃本が、演劇史の大家鳥越文蔵先生によって発見されたものです。
その浄瑠璃を越後猿八座によって300年ぶりに復活されることになったのです。浄瑠璃太夫さんも人形遣いの頭も、以前、文楽座の第一線で活躍していたプロ。
物語は主人公が放蕩の末、人を殺め、発心して高野山に上って高僧になるというもの。その三段目は、主人公ひろ友が五智国分寺の本堂で休んでいると弘法大師が現れ、発心して弘知と名を改めて高野山へと向かうという大切な場面。
縁あって、柏崎での復活初演の成功祈願として、三段目が五智国分寺本堂そのものを舞台にして奉納上演されました。後は写真で。

成功祈願の法要 五智如来の前で天台声明

    人形様が回廊で待機

  最後の最後まで、入念な準備

    内陣を使っての舞台

    越後角太夫さん熱演

いよいよ弘知法印が旅立つ。この後は境内が舞台。
五智国分寺以外では絶対に見られない舞台。二百人近い観客(無料ですよ)は、この特権と熱演に感動でした。